音楽の街

浜北地区にサンストリート浜北が出来ようとしています。志都呂や市野のイオン同様大型のショッピングモールになる予定です。さらにここにはシネマコンプレックスが入っていて、駐車場はおそらく無料のはずです。浜松中心街のみが持っていた求心力がまたひとつ無くなるわけです。浜松市の重心は若干北上するのではないかと私は思います。

浜松中心部に行くと昔の面影はまったくなく、非常に閑散としています。それはたしかに寂しい光景ですが、一方で賑やかになっている地区が郊外に増え市民の利便は向上していると言えるでしょう。広い平野に拡散して住民が住んでいる浜松という都市で現在のような状態はやむを得ないのではないでしょうか。

仮に浜松中心部が何か市民の購買意欲をそそる秘密兵器を装備し復活したとしても、どこかのショッピングモールが廃れるわけで、その廃れたショッピングモールに関わる市民にとっては深刻な問題です。

要するに浜松市民の全体の購買力は変わらないのです。いやむしろ人口が減少していくにつれ購買力も下降すると考えるのが普通ではないでしょうか。そのことを強く意識しなければこの問題は解決しないと思います。

私達が若い頃浜松市の中心は松菱と遠鉄名店ビルでした。いまは二つともありません。そのうえ西武も丸井も無くなりました。ZAZAは大赤字で問題になっています。おそらく都市人口にふさわしい商圏規模を見込んで多くの百貨店が建ったはずですが、市民の購買力はそれほどでもなかったわけです。浜松は広い。郊外の人にとって中心部はあまりに遠いのです。

ではなぜメイワンと遠鉄百貨店は賑わっているのでしょうか?答は「交通の要だから」だと私は思います。遠州鉄道とJRの中継地点だからです。松菱と遠鉄名店ビルが反映していた頃新浜松駅と浜松駅は只の駅でした。通過するだけだったわけです。昔は郊外から浜松の中心部へ行く人は「遠州病院前」で降りていました。遠鉄最大の駅だったと記憶しています。人々は鍛冶町と遠州病院前を往来していました。

静岡市へ行くと街の賑やかさが非常に健全な感じがします。休日の百貨店はどこも人があふれています。この理由はなんでしょうか?

ひとつは郊外に大型ショッピングモールが無い、ということでしょう。しかしもうひとつ大事なポイントは静岡駅と新静岡駅が適度に離れていて人々がその間を往来する、という都市の構造にあると思います。浜松もかつてはそうでした。そしてその頃の浜松は中心部は繁栄していたのです。浜松は交通の要と既存の中心街が離れすぎてしまったため、現在のようないびつな都市形態になってしまったのだと私は思います。

私は浜松市の中心街に浜松市民を取り戻すことは非常に困難だと思っています。一番効果があるのは「すべての駐車場を無料にする」ということだと思いますが、現実的ではないでしょう。それに前述したように中心部が栄えるということは郊外のどこかが寂れているということを心に留めておく必要があると思います。

では、現状を受け入れて我慢するべきでしょうか?それではあまりにネガティブですよね。

話になりません。

私の答は「市外から人を呼び込む」です。

市内の購買力は限界があります。それは過去の商店の盛衰を見ても明らかです。浜松市民全体が急に裕福になったりするわけは無いのです。購買力全体を上げるためには市外から浜松へ人を呼び込むしか方法はありません。

市外から人を呼び込むためにはどうすべきでしょうか?松菱あとに大丸を入れれば集まるでしょうか?

人は「そこにしかない魅力」に惹かれて集まってきます。全国からディズニーランドへ人々がやってくるのはあのような遊園地は日本にあそこにしかないからです。決して全国からパルパルに遊びに来たりはしません。パルパルのような遊園地は割と近くにあるからです。

全国から浜松に人が集まる「仕掛け」が必要です。

そのような都市はどういう都市でしょうか?ひとつは「観光」ですよね。歴史的名所や自然を目玉にしてPRする手法です。しかし残念ながら浜松にはこれといって遠くからでも見に行きたくなるような観光スポットはありません。もうひとつは「人工遊園地」です。ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンのような超大型娯楽施設を建設する方法ですが、これは全国に山のように失敗例があって、むしろ「それだけはやめた方が無難」という手法だと言えるくらいです。

そこで私が思いついたのは「音楽の街」です。

なーんだそんなこと以前から取り組んでるよ、という声が聞こえてきそうです。たしかに浜松は他の地域に比べて音楽的環境は恵まれていると思います。しかし、それは全国から人を呼び込むほどの力にはなっていないし、それを目指してもいないと思います。

私が提唱するのはもっと産業を意識した強力な体制作りです。世界中の音楽を愛する人々が「浜松に行ってみたい」と思うような街にしようという構想です。

完成されたその理想都市の姿を描いてみましょう。

・世界中の音楽を志す若者が「そこで音楽を学びたい」と思うような学校が複数ある。

・街のあちこちで音楽が聴こえ、音楽が生活の一部になっている。

・あらゆるジャンルの楽器を試奏し購入しメンテナンスできる。

・子供達は皆、小さい頃から豊かな音楽教育を受けていて歌ったり演奏したりすることが自然なことになっている。

・世界中の様々な音楽を聴くことが出来る施設や店が街のあちこちに在る。

・世界的な音楽祭が定期的に開かれ、ミュージシャンはみな浜松で演奏したい、と思っている。

・音楽を練習するスペースや設備が無料もしくは低価格で利用できる。

・高名な音楽家が多数定住している。

・音楽研究所が公設されている。

どうでしょうか?いいと思いませんか?そんな街、日本には無いですよね。でももし成れるとしたら浜松が最有力でしょう?既に世界的な楽器の街として有名なわけですから。実際ヤマハや河合やローランドには全国から音楽好きな若者が就職していて、浜松の音楽シーンの一部を形成しています。

これらのことを実現するためにもっと具体的な政策を立てていく必要があると思いますが、それを挙げていると膨大な文章になってしまいます。いずれにしても行政と市民が一体になって取り組まなければ実現は出来ませんね。

こんなことを目指したら形になるには10年や20年掛ってしまうと思いますが、目指していなければ永遠に成りません。そして成し遂げられれば圧倒的な競争力となって世界の人々を呼び寄せられると思います。

もちろん、浜松の中心街は商売の形態を変化させていなければならないでしょう。何かにつけ音楽的な工夫が求められるかもしれません。興味のない人にはしんどい話かも知れません。だけど、仮に全商店主の1/3の方々が同意して、一つの方向へと行動を起こし始めたらそれだけでも浜松の魅力は随分とアップすると思うのですが。

時間が掛る話ですが、そういう試みをしない限り現状は好転しないと私は考えています。「そこにしかない魅力」を作り出せない限り浜松の中心街は復活できない、と思います。浜松の「そこにしかない魅力」って「音楽」以上に適してるものを私は見つけられません。少なくともどこの都市よりも実現できる確率は高いと思いませんか?

内山淳平


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この記事へのコメント
★音楽都市実現のために
内山淳平さん、じっくり文章読ませていただきました。全体から考えて最終結論は音楽都市。いいですよね。本当に都市経営に必要なのは大局着眼小局着手ですね。
音楽都市の理想実現の為の9つの提案、全部面白そうです。すぐに康友市長に見ていただくよう、メールしたいと思います。
中身についての意見は、少しまとめてからコメントではなく提案としてアップしたいと思います。
ではでは。
秋山雅弘
Posted by 秋山雅弘 at 2007年06月03日 10:03
秋山雅弘さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
手始めに、前々から気になっていたことについて書いてみました。
昨日の静岡新聞で知ったのですが、サンストリート浜北には9つのスクリーンと温泉もできるんだそうです。映画観て、温泉入って、ショッピングを楽しみ、食事して帰ってくる。というわけです。
私達北の住民にとって浜松市中心部へ行く理由って何にも残されてない感じです。映画観るために「映画代と同じくらいの駐車場代払って観る」か、「無料」か、では勝負になりませんよね。そのお金で温泉入れるじゃないですか。
中心部のさらなる地盤沈下は確実だと思います。
康友市長にお読み頂けるなんて光栄ですね。でも、「音楽都市構想」は市長でなければできない仕事だとも思います。
Posted by 内山淳平 at 2007年06月03日 21:46
     内山提案について

 内山淳平さんの「音楽の街」提案について感想をまとめます。

 1、全体としてここまで考えた熱意と力量は立派だと思います。感謝します。

 2、内容に立ち入って検討しますと、提案内容はほぼ「こうなったらいいな」か「浜松の力ならこういう風な街に出来るのではないか」という目標図を描いたことになっていると思います。ということは、そこへ持っていくための戦略と戦術についての提案がないということです。

 3、なぜそうなったかと考えますと、それの前提であるこれまでの市の「音楽の町(今年からは「音楽の都」だそうです)作り」のどこが正しくどこが間違っていたかの分析がないからだと思います。つまり、畑村洋太郎さんの言う「失敗学」が欠けていると思います。

 4、私は「音楽の街」ではなく「芝居の街」を提案していますが、今はそれは言わないとして、戦略と戦術について私見を述べます。

 欠けているのはしかるべきゼネラルマネジャーであり、その下の中小のマネジャーの組織だと思います。

 これまでは、いや、残念ながら、今でも、この欠点は是正されていません。つまり、ゼネラルマネジャーは事実上市の職員がやっているのです。そして、その市の職員は3~4年間消化試合をして次の仕事に移動していくアマチュアないしノンプロなのです(市職員の不勉強ぶりについてはいずれ論じたい)。

 5、これと反対の例を挙げますと、日本サッカー協会です。ここは大分前から川淵三郎氏という有能なゼネラルマネジャーが、ドイツを初めとするモデルに学び、遠大な計画の下に着実に前へ進んでいます。2002年W杯の成功で得た巨額な資金を使って全国的な視野で様々な整備をしています。特に重要なのは各レベルのリーダーの養成です。

 6、教育でも同じです。教育の場合は教育長がゼネラルマネジャーで校長がマネジャーですから、体制はどこでも同じように整っているのですが、その地位に着く(首長が任命する)人物の力量が町によって違います。ほとんどどこでも浜松市と同じように消化試合教育長ですが、特に際立って違うのは、私の知っているかぎりでは、東京の品川区の若月さんと愛知県犬山市の瀬見井さんです。

 7、6月5日付けの広報「はままつ」を見ると、市は市民の意見を聞かないでその「7つの重点戦略」とやらを押し進めるつもりのようです。市民には、例によって「ご理解とご協力」と「ボランティア」だけを求めているようです。この体質を変えることが先決でしょう。
Posted by 牧野 紀之 at 2007年06月07日 12:18
牧野紀之さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
牧野さん、気がお早いですね。もう、戦略の話ですか。
本文中にも書きましたが、その話に及ぶと膨大な文章量になってしまいますよ。
今回の私見は、「音楽の街にしよう」という提案というよりも、「浜松市中心部の衰退をどうするか?」という話です。
私のこの「捉え方」が正しいかどうか、まずその見極めをすべきではないでしょうか?たとえば中心部活性化のためのウルトラCが実はあって、私達は皆その秘策に気が付いていないだけかもしれません。
しかし、私にはそんなものがあるとはとても思えません。アクトタワーが10年経った今なお閑古鳥なのも、松菱が潰れてしまったのも、ZAZAが失敗してるのも、皆「都市の内部キャパシティー」を読み違えているからだと思っています。そのことを誰も指摘しないのが不思議でなりません。郊外が便利になればなるほど中心部のキャパは減っていくに決まってます。だから「外に求める」のです。
どうでしょう?まず、そこは正しいですか?私。
もし「正しい」ということになれば、ZAZAが失敗したのは誰のせいか、などという不毛な争いに時間と経費を費やすよりも、どうやって浜松に外部から人を呼び寄せるか、そのための「魅力」とは何か?という目的にエネルギーの向きを集中できると思うんですよね。
これは、でっかい「商い」の話だと思うんです。つまり税収の話でもありますね。

ちなみに、牧野さんの「ゼネラルマネージャーがいない」という話、その通りだと思います。そもそも市役所のお役人にその役を求めていいのか?という疑問もあります。「商い」として市政を捉えているお役人がどれほどいるかな。
Posted by 内山淳平 at 2007年06月07日 22:38
★久しぶりのコメントでごめんなさい。
ここしばらくatarashiの方で話をしていました。

個々の内容もお話ししたいのですが、まず全体論として浜松市がやるべき順序はこんな感じでしょうか。

①現状の問題のしっかりとした把握
  牧野先生の言う失敗学でしょうか。
②あるべき(あってほしい)姿
  内山さんの9つの提案も含めて・・。
③それをした時の投資額と効果
  よくいうROIですね。
  頭と時々はコンピュータでシミュレーションですか。
④そのための予算手当てと決定と実行
⑤上の4つができるための適材、人材の選定

実は⑤が大事そうです。①から④もそれができる人をアサインしないと、いくら絵が良くても失敗しそうですし。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年08月14日 09:56
秋山さん、行革審再任、おめでとうございます。

静かだなぁと思っていたら、別の場所でお話してたんですね。しかも結構この記事に関係ある話じゃないですか。もー。

大丸について意見を述べに「新しい市政をつくる会ブログ」の方へ出向きます。
Posted by 内山淳平 at 2007年08月22日 13:26
★二つに分散で判りにくかったですね。
失礼いたしました。atarashiブログの方は問題提起を中心にし、こちらでは全体的、体系的な提言の場にしたかったので分散していました。

★音楽の街と芝居の街
両方ともいいですね。実は来年浜松に日本青年会議所の全国大会が来ます。1万人規模の40歳までのjcマンが何日か浜松に滞在することになります。
そのときに浜松に歌劇団を作りたいという話があるようです。浜松jcのメンバーで、新企画株式会社の取締役の鈴木健太郎さんという方が一生懸命動いているようなので協力できるといいですね。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年08月22日 14:47
歌劇団ですか。ほう。宝塚みたいな感じですかねー。
面白そうですねー。

駅周辺の話なんですが、とりあえず、中心部の空きビルを全国の不遇なミュージシャンに格安(あるいは無料)で期間限定開放をする、なんてのはどうでしょう?駅周辺にミュージシャンがたくさん住んでいて、演奏する場所があれば自然と音楽は生まれますからね。僕だったら25億円の補助金はそういう使い方をするなぁ。その方がミュージシャンも空きビルの持ち主も助かるし。
Posted by 内山淳平 at 2007年08月23日 13:04
皆様はじめまして。
秋山雅弘さま、ご紹介いただき誠にありがとうございます。
鈴木健太郎と申します。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
現在、内山淳平さまのイメージされている内容またはオペレッタやオペラのような方向で行くか検討中でございます。
実は、当初予定していた予算や理事長予定者の思いなど錯誤しており、2転3転と方向性が変っております。また、活動に関して色々なアイデアが飛び交っており、まとめることに時間が掛かっております。
志は、浜松市を盛り上げ、またとない機会ですので、全国へPRする良い素材を創り上げる予定でしたが、大会当日では少し披露する形となり、本番は大会後の予定となってしまいました。理由は大会当日メンバーが大会自体に取りかかれないという理由でございます。また、問題点は市民を巻き込んでの音楽文化発信事業は数多くあり※「こどもミュージカル」「市民オペラ」など。市の反応もだいぶ冷たく助成金など一切でないそうです。JCの中での予算は大幅に削られ、今後は学校関係やスポンサーまわりをし、内容に対する予算を獲得する動きになりそうです。※衣装代や舞台設営費など。
未熟者でございます、より住みやすい街、誇れる街をめざし運動していきたいと思っております。御指導御鞭撻のほど宜しくおねがい申し上げます。
長文となってしまい申し訳ございません。随時ご報告申し上げたいと思います。
Posted by 鈴木健太郎 at 2007年09月06日 20:29
鈴木健太郎さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
プロジェクトがうまくいくといいですね。僕は演劇には疎いんですが、ていうか、オペレッタとオペラの違いも良くわかんないんですが、機会があったらぜひ鑑賞してみたいですね。
すいません、JAZZしか知らないんです。

浜松に人を呼び込むためにどうしようか?と考えると遠州人にはなかなか難しい課題ですが、「音楽の街」を作り上げよう、という目標に取り組むことは「ものつくり」の土壌になじむアプローチだと思います。
私達のDNAはなんだかんだ言ってもやっぱり「作る」のが好きなんだと思います。
Posted by 内山淳平 at 2007年09月09日 19:30
内山さん、ありがとうございます。はじめまして。
JAZZ良いですね。浜松も「浜松ジャズウィーク」がありますね。
私はなかなか行けずにおりますが、、、。
今後のことですが、せっかく政令指定都市となって注目度も幾分かある中で、もう少し遠州人として、つくったものを、上手にアプローチをして、多くの人に知ってもらうという、幅広い視野が必要だと思います。今後、より良い街へと変化を遂げるために必要な布石だと考えます。オペレッタはアドリブが入るオペラらしいです。
Posted by 鈴木健太郎 at 2007年09月10日 09:10
★鈴木さんこんにちは
今、イタリアのボローニャにいます。浜松でオペラやオペレッタをされている方のグループを教えてもらえますか。

URLがあるともっとうれしいです。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年09月17日 01:45
秋山さん、内山さん、皆様おはようございます。
コメントが遅くなりまして申し訳ございませんでした。実は、この間のコメントの後、公演内容が理事長アイデアでミュージカル希望が出て来て、宝塚と調整をしたり、面談したり、予算の算出をしたりと何かとゴタゴタしていたためでございます。現在最終案、昨日が予算折衝でしたが、なんとかオペレッタという形になりそうです。結果的に浜松出身で現在東京で活躍中の方に舞台演出などを協力してもらう方向になりそうです。まだまだ途中なので今の所この位の報告ですが、決まりましたらまたご報告申し上げます。浜松市民が音楽と文化に気軽に触れる機会が増えればと思っております。※以前新婚旅行で行ったウィーンみたく根付くと良いのですが、、、、。ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。※全国大会帯広へも行ってきました。またご報告したいと思います。
Posted by 鈴木健太郎 at 2007年10月05日 09:13
フォルテが売却される予定で、地下のホールはどうなるのでしょう?(来年4月以降の予約は受け付けて無いとの事)

何度かライブ鑑賞をしたことがあり、実はお気に入りのホールです。大きすぎず、後ろまでよく音が通ります。アクトの中ホールは入ったことが無いのですが、フォルテに同規模のホールがあったのだから、アクトに中ホールは要らなかったのでは、と考えます。(供給過剰、稼働率低下)

「ライブハウス」なんて無理かな、1000人前後収容の大型の物、「赤坂(横浜)ブリッツ、渋谷AX、ZEPP」もしくは料理も楽しめる「STB139」みたいなもの。音楽だけでなく芝居もOKなもの。

浜松の人口から考えるとちょっと経営的にはきついかもしれないけど、音楽の街、芝居(オペレッタ)の街的には悪くない、と思うのですが・・。静岡~名古屋からどれだけ「学生さん」をお客として呼べるかが、かぎになりそうな気がします。

シロウトのつぶやきをお許しください。
Posted by 白あん at 2007年10月16日 22:25
白あんさん、こんにちは

確かにいまのところ供給過多ですよね。僕もフォルテホールは結構いいと思っています。
LIVEHOUSEになったら素晴らしいですが、白あんさんのおっしゃるとおり、市内からの来店はあまり期待できないから遠くからお客さんを呼べる企画とセンスが経営者に求められると思います。
「BlueNote」があったらいいんですけどね。

供給過多にならないぐらいの、むしろ足りないくらいの「音楽の街」になったらいいですね。
Posted by 内山淳平 at 2007年10月19日 13:03
こんにちわ。
淳平さんの文章じっくり読ませていただきました。
来年度はJCのみならずYEG(商工会議所青年部)の全国会長研修会もあり多くの若手経営者を浜松にお迎えすることになりそうですね。
そんな時、「やっぱり浜松はすげ~や」と唸らせてみたいのはミュージシャン根性でしょうか?

子供から大人まで楽しめるB級バンドを主宰し、指導者に恵まれない中学生にラッパを教え、決して高尚ではない音楽に触れている私にとっては淳平さんの意見には頷きながら読ませてもらいました。

一昨年ガーデンコンサートに出演した時に、分かったことなのですが市の所有のPAセットがバスターミナルの下あたりの倉庫に保管されています。
私たちもよくいろいろなとこから演奏依頼を受けるのですが、PA代金が捻出できないばかりに主催者側から断念したとのお返事をいただくことがあります。
出演料などはもらうつもりも無く喜んでいただければという一心なのですが、さすがにマイクとスピーカーがないと野外では演奏できません。

そこで公共性を有するイベントであるならば市がレンタルしてくれるといいなあといつも思うのですが甘いでしょうか?
欲を言うなら古いワゴンでいいので積んであれば利用率が高くなると思うのですが・・。
Posted by COMMACOMMA at 2007年10月22日 20:34
音楽の街を標榜するんであれば、レンタルPAの10セットや20セットぐらい、有ってあたりまえな気もしますよね。
とかく役所というところは人事異動が頻繁で、情報が途切れがちです。「引継ぎ」をしっかりやってもらいたいものです。
市役所の音楽に関する取り組みは
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/
square/intro/mc/ongaku-toppage.htm
あたりを見るとわかるんですが、結構いろいろやってる方だと思います。ただ、「音楽」の認識が狭い感じですよね。
僕は市でレコード会社とか経営してみたらどうかと思うんですよね。プロデューサを雇って。市に雇われてるミュージシャンってのがいてもいいんじゃないかと。その人達が日本の音楽シーンを引っ張ってくれたら面白いと思うんです。
Posted by 内山淳平 at 2007年10月23日 20:45
★フォルテについては・・
売却の方向で動きそうですね。経営している浜松都市開発が、民間なのか公益法人なのかはっきりしない状況で、赤字補填を浜松市がずっと続けていたことが問題になったためです。中途半端は駄目でした。経営不在でした。

★供給過剰も問題で・・
内山さんの意見のように、需要を増やせばいいのですが、市の中に本気で音楽や演劇の需要を増やす=振興に取り組む人がいない、育たないのが現状だと思います。

★お役所内での人事異動に問題あり・・
だと思っています。牧野先生の言う、ノンプロが、役職がついたときだけプロだと思い込んで、目先の仕事に取り組むわけですから、長期的な適切な施策が不在になっています。

★フォルテについては・・
地下のホールは可動式で、ファッションショーや音楽会だけでなく、平らにしてのイベントも可能・・というのが売りでした。ただしそのメンテナンスにかかる費用が多すぎて赤字の根源になっていました。また1階のフォルテガーデンが吹きぬけのため、エアコンのコストもかかり、家賃を銀座並みにしないとなりたたないという、これまた全体の構想と現実のギャップがありました。

★これからどんな方向で動くのか・・
しばらく見守る必要がありそうです。市の方、関係者の方、もしこのブログをご覧になったら、書き込みお願いします。市民の声が、いい方向に反映されればと思っています。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月14日 06:20
★atarashiブログの方に演劇の書き込みをいただきました・・
環境活動実践団体『すまいるむら』と子ども環境劇団『PAF』/パフを運営されている内山ゆきゑさんからのコメントです。
http://atarashi.hamazo.tv/e872042.html#comments

★11/4(日)に浜松市福祉交流センターホールで「舞台まつりだよ」・・
という公演をされました。女性パワーもすごいですね。

★2009年開催の「国民文化祭しずおか2009」・・
まで、本気で長期的に取り組まれています。市の応援って、どれくらいあるのでしょうか。一時的な補助金ではなく、PAや楽器のレンタル、企画への参画、市の設備の優先・割引利用の指導などをしてもらえれば助かるのでは・・と思っています。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月14日 06:30
★掛け捨ての保険のような補助金ではなく・・
市民が共通して使えるものを用意するのが、市としての一番の応援ではないか・・と思いました。

★補助金行政から応援行政へ・・
何かイベントがあると、「市からの補助は」と発想してしまうため、補助金が増えてしまいます。現金ではなく、サービス、助言、施設・設備の優先割安利用の紹介・・などを応援行政として用意してもらえれば・・と思っている団体も多いのではないでしょうか。

ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月14日 06:37
★11月8日に静岡文芸大で「創造都市に関する研究会」に参加・・
主催は総合開発研究機構NIRAという政府系シンクタンクで、内容は浜松市の文化政策や創造産業に関してのディスカッションでした。創造文化都市論で有名な大阪市立大の佐々木雅行教授からの依頼でした。

★文芸大の片山泰輔準教授のプレゼン・・
では「浜松市の文化政策・ビジョンについて」をお聞きしました。

★私は「創造都市・浜松と文化・創造産業の展開」・・
ということで、芸術・文化より、技術・産業的な視点で「浜松企業の創造性、創造的な産業の振興策」をお話ししました。

★クラシック一辺倒・・
片山先生は丁度市の関係で委員を務められていることもあり、いい機会なので「浜松市はクラシック一辺倒ではないか」という議論を吹っかけてしまいました。

★音楽の街のイメージ都市は・・
私の感覚ではナッシュビル、モータウン、シカゴ、マイアミ、カリフォルニア、モントレーなどです。全部クラシック以外です。

★浜松を南米音楽の街に・・
浜松にいるブラジル人他の南米系の方の数を思えば、毎年ラテンミュージックフェスティバルをやれば、国内外、市内外の人が沢山来ると思います。カイタノ・ベローゾやジョルジュ・アラガンなどの良いミュージシャンが毎年日本には来ていますが、名古屋や東京での公演ばかりです。市の音楽振興担当者に是非聞いて欲しい、クラシック以外の素晴らしい音楽なのに・・

コメント始めたら、止まらなくなってしまいました。
ではでは。
Posted by 秋山雅弘 at 2007年11月14日 06:50
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